永田 康秋

シンクロファルマ株式会社 代表取締役

薬学部卒業後、外資系製薬会社にて43年間勤務。MRとして営業現場からキャリアをスタートし、事業戦略支援本部、コマーシャルエクセレンス本部、スペシャルティ事業本部、流通政策本部などの本部長を歴任してまいりました。

営業の現場経験を土台に、時代の変化に合わせて「足で売る営業」から「戦略で売る営業」への転換を推進。営業組織の成果向上、仕組みづくり、人材育成、組織運営に長く携わってきました。

ドイツ本社勤務時代には、日本で構築したSFAを世界各国へ展開するプロジェクトにも関わりました。多様な国の人々との協働を通じて、仕組みを整えることの重要性を学ぶと同時に、それ以上に、人間関係、信頼、納得形成が仕事の成果を大きく左右することを実感しました。

大きな転機となったのは、ドイツで受けたコーチングです。

当初、私はコーチングとは「不足している知識やスキルを教えてもらうもの」だと思っていました。
しかし、コーチから投げかけられる問いによって、少しずつ自分の考え方が変わっていきました。

それまで私は、仕事の目標を「何を達成するか」で考えていました。
合意を取ること。
期限までに実行すること。
数字を達成すること。
プロジェクトを完了させること。

もちろん、それらは仕事において重要です。

しかし、コーチングを通じて気づいたのは、目標には「ことの達成」だけでなく、人との関係も含まれるべきだということでした。

相手はどう感じるのか。
相手にとって、この仕事はどのような意味を持つのか。
自分の行動は、未来の信頼関係をつくっているのか。
自分は何を達成したいだけでなく、どうありたいのか。

この問いとの出会いによって、私のコミュニケーションスタイルは大きく変わりました。

説得するから、納得してもらうへ。
相手を動かすのではなく、相手の立場に立ち、問いを通じて共に考える姿勢へ。

帰国後は、信頼関係を土台にしながら目標を達成する組織運営を実践し、継続的な成果創出に取り組んできました。

2024年末に退職し、2025年4月8日にシンクロファルマ株式会社を設立。
現在は、企業向け研修、コーチング、コンサルティングを通じて、営業組織の成果向上、管理職の人材育成、自己理解・他者理解・相互理解を深める支援を行っています。

私が大切にしているのは、答えを教えることではありません。
一人ひとりが自分に問い、自分で考え、自分で選び、自分で行動できるようになることです。

人は、感情の前にある解釈が変わることで、行動が変わります。
行動が変わることで、人間関係が変わります。
人間関係が変わることで、組織と人生の流れが変わっていきます。

問いを通じて、自分の経験や感情に向き合い、自分の価値観や信念に気づき、自分の個性で立ちながら、他者と共に歩む。
そのような人と組織の可能性を拓くために、研修・コーチング・コンサルティング、そして「問いで拓く心のめぐりカード」や書籍を通じた活動を続けています。

私が「問い」の大切さに深く気づいた原点については、ブログ第一回の記事でも詳しく書いています。

問いが、ビジネスと人生を変えた日
——ドイツで出会ったコーチングと、私の原点